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2019年3月23日 (土)

ビール・ストリートの恋人たち

「ビール・ストリートの恋人たち」を見てきた。
アカデミー賞受賞作「ムーンライト」を監督したバリー・ジェンキンスの新作。
1970年代、ニューヨークで暮らす二人の黒人男女のお話。
原作が存在し、2018年度のアカデミー賞において、本作の出演者が助演女優賞を受賞している。

話の流れは単純だ。貧しくも幸せに暮らす二人の男女が、些細なことから問題に巻き込まれ、
ファニーと呼ばれる男性が投獄されてしまう。無実の罪で引き裂かれた二人のため、
彼らを取り巻く人々や、彼ら自身が奔走する、愛の物語である。

その単純な愛の物語は、作ろうと思えばいくらでもチープかつエモーショナルに作ることができる。
二人の仲を引き裂く事件も、妊娠と出産も、感動的なBGMと大げさな演技で、全米が泣くほどの感動を演出できる。
が、本作において、そんなチープさはどこにも存在しない。
まるで実際の人物が息づいているかのように、役者が生き生きと演技をし、
控えめながら克明かつ印象的な映像が、的確に挿入されていく。

随所に挿入される回想や独白で、やや入り込みにくい印象も受けるが、
話の展開とともにそれらの違和感は解消されていく。
決してご都合主義的ではない、リアリスティックな物語が展開しつつ、
それでいてしっかりと「愛」についてやりきっている。

この映画を見ると、人と人とのつながりがほしくなってしまう。
希望あふれる映画である。

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