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2019年3月23日 (土)

ROMA/ローマ

「ROMA」を見てきた。巨匠、アルフォンソ・キュアロン監督作品。
2018年度アカデミー賞において、監督賞、外国語映画賞、撮影賞を獲得。
ネットフリックスが出資し、独占配信していることでも注目を集めた一作。
アカデミー賞の受賞などが契機となり、国内の一部劇場で上映が行われることに。
四国でもやれとわめいた結果、香川県でも上映してくれることになったので、
これは行かねばならんと見に行った次第である。

いや、とにかくすごい。映画の極致の一つなんじゃないかと思えるぐらいすごい。
映画の内容は、一つの家族、一人の女性の様子を追い続けたものであるのだが、
架空の人物、架空の話と思えないほどありありとしている。

アルフォンソ・キュアロンの作風も相まって、この映画はすばらしい体験を与えてくれる。
物語性は少なく、一見すると無意味とも思えるシーンが挿入されたりと、
わかりやすくエモーショナルな物語を求めていると拍子抜けするかも。
だが、エンドロールが始まるまで席を立たずにいれば、本作が何を描いたかははっきりと理解できるだろう。

本作は、何かしらの「そのもの」と言っていい映画である。
主人公クレオの人生そのものでもいいし、あるいは現実や家族、1970年代のメキシコそのものでもいい。
それほどまでに圧倒的なリアリティを持ち、そのパワーを有無を言わさず観客に突きつけてくる。
これは間違いなくフィクションだが、現実の一端ですらある。

劇場公開されている間に、見に行くべき一作である。
自宅の小さなPCモニターやテレビ、あるいはスマホで楽しむのもいいが、これは間違いなく、映画館向けの映画だ。
スクリーンの向こうに描かれる、1970年代のメキシコで、生き続ける人々の姿を見よ。
波のように寄せては引いていく、人々の生き様そのものを見よ。残された時間は短いぞ。

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